巫女と機関銃

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日記過去ログ 2011.08





◆ 2011.08.29 「最近、読んだ本の話なんか」


 最近はめっきり涼しくなって、冷たい飲み物よりも温かい飲み物が恋しくなるようになりました。
 温かいコーヒーや紅茶と共に美味しいクッキーなぞをつまむのが非常に幸せに感じられます。
 皆様、こんばんは。濃いコーヒーをたくさんの牛乳で割るのが大好きな、宮藤で御座います。

 さてさて、そんなコーヒーや紅茶に欠かせない物がクッキー等の茶菓子以外にもございます。
 それは、本です。一冊の本、それさえあればお菓子など…必要なくなる程の威力なのでございます。
 そこで、最近読んだ本を少々…ご紹介したいと思います。お暇でしたら、お付き合い下さいませ。



 まず、一冊目ですが…ハンス・ヘルムート・キルストの「将軍たちの夜」です。
 これは、第二次大戦中のドイツ軍によって占領されているワルシャワを舞台にしたサスペンスなのですが…
 状況が状況ゆえに、ただのサスペンスで終わる作品ではありませんでした。

 主人公はドイツ軍情報部のグラウという少し変わり者の少佐で、作品はワルシャワのホテルで起こった殺人事件をグラウ少佐が担当する所から始まります。
 最初は被害者がドイツ軍に情報を提供していた者だった為に、いわゆる“愛国者”による殺人だろうと事件を担当した刑事たちは考えました。 しかし、とある目撃者の証言によって刑事たちはそのような簡単な事件では無いと思い知らされるのです。 その証言と言うのが「犯人と思われる人物は軍服で、ズボンには赤いラインが入っていた」というものだったのでした。
 ズボンの赤いラインというのは、当時のドイツ軍で将軍を示す物です。つまり、犯人は将軍であるという証言が出てきたのでした。 その証言を受け、グラウ少佐は犯人探しを始めるのですが…

 と、いう作品です。
 戦時下という特殊な状況と時代が、殺人事件を“ただ”の事件にしてしまう。そんな中で捜査を進めるグラウが中々に格好良かったですね…
 ですが、なんせ変わり者ですので、感情移入は難しいと思いました。しかし、この作品はただのサスペンスでは終わらないのですよ…ええ。二回言いましたね、ええ。



 さて、二冊目にまいりましょうか…
 次は、夢野久作の「死後の恋」について少々…
 夢野久作と言えば「ドグラ・マグラ」や「少女地獄」で有名な作家でありまして…その作風や文体が非常に独特であります。 まあ、ここから先はWikipediaさんにお任せしまして…夢野久作の「死後の恋」に話を戻しましょう…

 この作品の舞台はロシア革命直後のウラジオストクでして、作中では“浦塩”と表記されております。
 まず、時代背景からお話しなければなりませんが…ロシア革命当時、国内では内戦が起こりまして、ソビエト政府側の赤軍と旧ロシア帝国軍側の白軍が戦っておりました。 最終的には赤軍が勝利を収めるのですが…細かい部分は、ここでは割愛させていただきます。

 さて、そしてこの物語は白軍兵士だった男の独白として進行してゆきます。その男は浦塩の大通りで人を捕まえては「私の運命を決定てください」と、自らの体験を語り始めるのです。 その男の頼みというのが「自分は“死後の恋”というものに悩まされ続けている、私の話を聞いてそれを実際にあった事だと肯定してほしい」との事…そして男は、とある少年兵との物語を語り始めるのでした。
 その少年兵、非常に眼鼻立ちの清らかな少年兵リヤトニコフいうのが、この物語の肝なのですが…ええ、これは一度目に読んだ時と二度目に読んだ時で大きく印象の変わる作品だと思います。 そして物語の後半、任務で出撃した先で起こる出来事、それによって“死後の恋”というものが明らかになるのです…
 そして、少しばかりのネタバレを含む言い方をしますと、主人公が森の中で落とすガソリンマッチが、そこで起こった出来事を非常に…なんと言いますか…その、美しく描き出していると私は感じました。 いえいえ、決して美しく無いのです…むしろ真逆なのです。おぞましく恐ろしい出来事なのです…ですが、なぜか…そう、感じてしまったのです…はい…



 さて…最近読んだ本は、こんな所でしょうか…
 もし、こんな本も面白いぞ、なんて情報がありました…教えていただければ嬉しいな…なんて思ってます。

 さてさて、長々とお付き合いいただいて本当にありがとうございました…それでは、また…






◆ 2011.08.21 「お疲れ様でした」


 どうも、こんばんは…宮藤で御座います。
 ガタケット117、お疲れ様でした。

 今日は気温も上がらず、肌寒い日になりまして…
 ですが、大いに騒ぐイベントの時には丁度良いやもしれませんが…
 私は一切、アクティブに動いてないので関係ありませんでしたわっ

 さて、ガタケット117にて…
 当サークルスペースに来てくださった皆様、本当にありがとうございました。
 次回のガタケは11月ですから…そうですね…新刊なぞを用意できれば、と考えております。


 では、今回のガタケで見つけた物の話を一つ…
 私がサークルスペースで座っていると、真正面の所に何やら“長い物”が壁に立てかけてあるのが見えたのですよ。
 「はてさて…非常に見覚えがあるのだが、あれはファシストの虎を狩る物やもしらん」
 などと考えておりましたら、本当にそうでした。

 デグチャレフPTRD1941が、ガタケにやって来た!
 と、テンションが上がったので見に行ってみますと、手作りの品だそうで…
 凄く…格好良かったです…あれを二人で運用して…弾薬の装填とかやってみたいですね…


 さてさて、それ以外にも様々な事がありましたが、今回も無事にガタケは終わりました…
 それでは、次回のガタケットでお会いしましたら…どうぞ、よろしくお願いいたしますです…






◆ 2011.08.21 「更新しました」


 朝になる前に、こんにちは…いえ、おはようございます。
 宮藤で御座います。

 突然ですが、ギャラリーにSSを一つ上げました。
 もし、よろしければ御覧下さいませ。

 では…とりあえず、この辺で失礼いたします。
 後程、追記するやもしれません。






◆ 2011.08.20 「お知らせの続報」


 こんにちは、宮藤でございますです。

 明日のガタケット117についての情報を一つ…

 当サークルのスペースは「I-37a」でございます。

 新刊はございませんが、ペーパーを用意してお待ちしております…
 もし、お暇な方がおられましたらば、お声掛けいただければ幸いで御座います。

 あ、そうそう…当日、涼しかったならば…私、宮藤は妙な格好をしているやもしれません。
 あくまでも、これは…ただの予告で御座います…確定事項では御座いません。
 そうですね…東方サークルですし、東の方の格好なぞ…うん…果たして、どうでせうか…

 そして、もう一つ…
 先日、近所のスーパーで買い物をしている時に、気になる物を発見いたしました。
 それは、クッキーなのですが…どうやら、ただのクッキーでは…ないようなのですよ。
 もしも、鞄に隙間がありましたら、持って行くやも知れません。

 はてさて…ノイズだらけの情報を放り投げた所で…
 そろそろ失礼いたしますです。






◆ 2011.08.15 「お知らせ等」


 皆様、こんにちは。
 今日は8月15日でした。
 毎年、この日は暑くなるような気がいたしますね。

 日付変更間近から、こんばんは。
 宮藤でございますです。


 8月21日はガタケット117ですね。
 えっと…サークルとして参加いたします。

 ですが…申し訳ございません。今回、新刊はございません。
 前回と同じ物を持って行きますです…

 サークルスペース等の詳しい情報は、また後程お知らせいたします。
 それでは、よろしくお願いいたします…






◆ 2011.08.10 「覚書とか書いてみたり」


 こんばんは、宮藤でございます。
 今回は覚書…という事で、自らの中でも曖昧な“ゴチック”について少々。
 ゴチックは好き…いえ、大好きなのですが、中々その中身について考える事が無かったので。
 この機会に、と、思いましたので。では、早速。


・ゴチックとは
 まず、ゴチックとは何ぞや?という所から入りたいと思います。
 辞書でその意味を調べて見ませう。

 ゴシック[Gothic]:
 文学作品や映画、ファッションなどで、幻想的・怪奇的・頽廃的(たいはいてき)な雰囲気をもつもの。
  -大辞泉より


 だそうです。
 ちなみに、フォントなどで使うゴシック体とは違いますよ、旦那様。

 えっと…偉そうに「ゴチックとは」とか書いてしまいましたが、実は…
 全く持って深く知らないのですよ、私。
 ゴチックの世界は深すぎるのです。それは、ぽっかりと口を開けた深淵のように真っ暗なのです。
 ですから、そうですね…本当に少しばかり、知っている文学の方を中心に書いて行きたいと思います。


・ゴチック文学
 これは、18世紀に始まった中世趣味による幻想的な文学の事を指すらしいのです。
 ジャンルとしてゴチック・ロマンスと言ったり、ゴチック・ホラーと言ったり…
 では、どのような小説がゴチックに当たるのかと言いますと…

 先駆けと言われているのが、「オトラント城奇譚」です。
 これに関しては…読んでおりませぬ…読みたいのですが…

 では、有名どころを挙げますと…私が以前から口煩いほど言っている本が二冊ほど。
 レ・ファニュの「吸血鬼カーミラ」とブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」です。

 つまり…なんですか…すっごく簡単に端折った言い方をしますと…
 ゴチック文学というのは、洋館やら城、または寺院や墓が出てきて、全体的に暗雲が立ち込めたような暗さと頽廃的な雰囲気が立ち込めている作品…なのでは…
 いや、乱暴過ぎる言い方ですね。しかも、上記のものはどちらかというとゴチック・ホラーに当たるかと。

 次は、それに付随した話でも書いておきませう。


・吸血鬼について
 結局、ここに落ち着いてしまいます。
 吸血鬼、バンパイア、ヴァンピール等々…呼び方は色々ですが…その魅力たるや、凄まじいものを感じます。
 私が思うに、吸血鬼はゴチックに欠かせない一つの要素なのでは…と。
 以前、日記のどこかに書いたような…まあ、気にせずに話でもしませうか。

 えー、吸血鬼はいかにして増殖するのか。
 それには諸説ありますが、私は吸血鬼が自らの血を相手に吸わせる、という説を押したいと思います。
 ブラム・ストーカーも自身の小説の中で、そのような記述をしておりますし…
 映画「インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア」の中でもそのような描写が出て来ます。
 それに、画になりますよね。そういう方が。

 血を吸うという行為が背徳的で、穢れた行いである。
 だけれど、その行為自体は…こう、何と言いますか、官能的とかそんな感じ…なのだと思うのです。
 …勿論、血を吸われた事が無いから言える事かもしれませんが…はい…
 ですが、大体の作品において吸血鬼が血を吸っている間、吸われている相手は恍惚としているのですよね。
 何故なのでしょうか。吸血鬼の牙には麻薬に近いものでもあるのかしらん。


・現代における吸血鬼
 非常に私事で申し訳ありませんが…私は、アスファルトと吸血鬼は似合わない、と考えておりました。
 ビルの立ち並ぶ摩天楼に吸血鬼など、少し違和感を感じるじゃないか、と。
 ですが、良くよく考えると…私が間違っていた事に気付かされました。

 都会だからこそ、吸血鬼は存在しうるのやもしれないと。
 それは、田舎の街から離れた城に一人住んでいた方が吸血鬼っぽいですし、とてもゴチックな雰囲気ですが…
 都会の喧騒に塗れていた方が、吸血鬼としても住みやすいし、食糧に困らないのでは…などと。

 あ、でも、決め手はそれだけじゃ無いのですよ…
 小説「吸血鬼ドラキュラ」の中で、伯爵が都会へ移住するシーンがあるのです。
 主人公達はそれを知って阻止をしようと四苦八苦するのですよ。

 まあ、とにかく、コンクリートに囲まれた現代でも吸血鬼が居てもおかしくは無いですよね。
 何を今更。と、思われた方も多いかもしれません…すみません。


・そういえば、ゴチックは?
 そうだ、ゴチックの話だった。

 つまり、洋館と月と吸血鬼、そして捕らわれの少女でも居れば…それはそれは、素晴らしい世界観でしょうね。
 …ん、いや、あくまでも個人的な志向ですが。

 うーん、着地点が見出せなくなってきた…
 まあ、とりあえず…そんな所で…はい…


 すみません、貴重な時間をいただいてしまって…
 長々と付き合っていただいて、ありがとうございました…